Cooke Portrait Series VI 13.1inch. f/5.6

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Cooke Portrait Series VI 13.1inch. f/5.6, No.27811

可変ソフトフォーカスレンズの中では最も暗いモデル、Series VI f/5.6です。Cookeは異なるf値で4種類も可変ソフトフォーカスレンズを作っており、トリプレットへの徹底したこだわりが感じられます。

このモデルはSeries IIA、SeriesIIとは違った機構になっており、1群目のみを前進させてソフト効果を調整します。(前述の2つは2群と3群の間隔を調整)

コンパクトなため、使い勝手は非常によくこのレンズは出番が多いです。湿板撮影で大きいフォーマットは現在ほぼこのレンズを使用しています。

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Cooke Anastigmat Series II 13inch. f/4.5

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Cooke Anastigmat Series II 13inch. f/4.5, No.56936

8×10カバーの可変ソフトフォーカスレンズ、Cooke Anastigmat銘ではありますがソフト機構が付いているのでCooke Portraitと同等のものでしょう。Cookeの命名ルールはほんとによくわかりません。320mm f/3.5と比べ大幅にコンパクトで取り回しが楽なレンズですね。Series IIAと同じく1群と2群をまとめて動かす(2群と3群の間隔を変える)タイプのソフトフォーカス機構が付いています。

写りは基本的に同系統で安定しており、使い勝手でレンズを選択することになるでしょう。このレンズは座金を浮かしてジナーボードに取り付けしているため、ジナーシャッターに直接取り付けることができます。

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Cooke Portrait Series IIA 320mm f/3.5

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Cooke Portrait Series IIA 320mm f/3.5, No.90591

可変ソフトフォーカス機構が付いた大型のポートレート用トリプレット。8×10をカバーする320mmでf/3.5という怪物です。1群と2群をまとめて移動させるという大掛かりな機構の影響もあり、重量はレンズ単体で3.8kgに達しています。ジナーPのような強靭なボディ以外では運用は難しいのですが、写りは素晴らしいものがあります。

このCooke Portrait 320mm f/3.5が初めて購入したCookeトリプレットでした。当時、湿板写真をスタートしたところでレンズを色々と試していたのですが手持ちのものではしっくり来ず。ペッツバールは明るいものの周辺が崩れすぎ、テッサーやドッペルプラズマートはボケ味が湿板では悪くなる(パンクロ感材では問題ない)。ラピッドレクチリニアは写りはいいものの暗い…と課題を感じていたところ、行きつけの写真機店で勧められたこのレンズを購入。

撮影してみたところ、非常に良かったのでそこからCookeトリプレットの道へと進むことになりました。レンズの枚数が少なく、コーティングもないおかげかカラーバランスもよくポジフィルムでの描写も良好。明るさもf/3.5あれば35mm判以下の小さいフォーマットで使いものになるのである意味では本当に万能なレンズです。

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Cooke Process Lens Series V 18inch. f/8

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Cooke Process Lens Series V 18inch. f/8, No.14871

製版用のトリプレットレンズ、絞りは差し込み式。イメージサークルが巨大なレンズを用意しておこうと購入、コンディションはまずまずですが安価だったので問題なし。

CookeCatalog1910s_p17

18インチは開放で12×15インチ判、絞って20×24インチ判という巨大なカバレージ。このカタログに載っているだけでも36インチまであり、特注では更に大きいものもあったかもしれません。

写りの確認はしており、製版用とはいえ撮影用のトリプレットと遜色ない絵作りです。このショットは照明を隠すのを忘れてしまいフレアで白っぽくなっていますが、きちんと処理をすればヌケの良い絵になります。ふわっとしていてもディティールの優秀さはよくわかります。

今後巨大なイメージサークルが必要になったとき、このレンズが活躍してくれるでしょう。

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Cooke Anastigmat Series II 7inch. f/4.5

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Cooke Anastigmat Series II 7inch. f/4.5, No.64109

比較的早い時期のSeries II f/4.5トリプレット。この時期はまだ真鍮と黒を組み合わせたデザインで非常に美しい。前玉にスレがあり絞りは固いですが写りはばっちり。焦点距離の長いトリプレットはコンディションがとんでもない状態でなければ写りへの影響は軽微です。

当初は湿板のメインレンズとして活用していました。

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最近(2017.11)は6×9判のMarion Soho Reflex用になっています。Cookeトリプレットはカラーでも湿板でも活きる万能のレンズです。

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Cooke Anastigmat Series IIA 6 1/4 inch. f/3.5

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Cooke Anastigmat Series IIA 6 1/4 inch. f/3.5, No.113173

Series IIA、f/3.5の高速トリプレット。f/3.5モデルは製造開始が遅かったようで、あまり個体が多くありません。主にThornton-PickardやGraflex等のカメラに向けて提供されたようです。このレンズはフロントにプリズムユニットが装着できるように特殊改造しています。プリズムを使うことで、左右反転像を得ることができるので湿板撮影の際に重宝します。

このレンズはほぼ湿板撮影専用になっています。Cookeトリプレットは湿板のような古典感材にも相性が良く、素晴らしい写りを魅せてくれます。

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Cooke Primoplane Lens Series VIIA 155mm f/6.5

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Cooke Primoplane Lens Series VIIA 155mm f/6.5, No.25975

Cookeの超広角トリプレット、Series VIIA Primoplaneです。特に説明は無いですが、実はCookeトリプレット。

さてこのPrimoplaneですが…かなり無理のあるレンズです。どれくらい広角かな?と思ったところでレンズをみると記載がありました。

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20x25cm。これを対応フォーマットと見るなら8×10インチですね。焦点距離は155mm…35mm換算すると約20mm。まじか…。

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カタログでは6.5×8.5となっているのでまだ大人しいですが、それでも35mm換算で25mm。トリプレットでそんなに広角にできたのか。Cookeは本当にトリプレットで何でもしようとしたんですね。

撮影はできていませんが、8×10のピントグラスで確認したところ確かに絵は写っています。像は激しく流れていて写っていると判断していいか怪しいところでしたが…。絞れば安定するのかもしれません。いま実験できる環境が無いのですが、実際に撮ってどんな写りになるか見てみたいものですね。


(2018/1/2)

広角レンズとしてではないですが、実際に撮影してみました。中央部だけだからというのもあるでしょうが素晴らしい写りです。サイズは手札判(約8 x 10.5㎝)。

コンパクトなレンズですし、小さめのフォーマットで使うのも良いかもしれませんね。

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T-P Cooke Anastigmat 5 3/4inch. f/4.5

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T-P Cooke Anastigmat 5 3/4inch. f/4.5, No.117319

Thornton Pickardのカメラに提供されたと思われる個体。おそらくSeries IIと同等のものと思われる。この焦点距離のものは数が多く、安価なのでCookeトリプレット入門にお勧め。座金欲しさに購入したものなので、レンズは基本的にサブ扱い。写り自体はいつも通りの安定したCookeの写り。レンズコンディションは非常に良い。

Cookeは基本的に座金の仕様が同じなため、時代が違っても共用できる可能性が近い。インチ規格で1/4インチ刻みになっておりこのレンズは1.75インチ。1.75インチは使えるレンズが多く、ひとつあれば複数のレンズを運用できる。Cookeの座金は特殊で、工房にオーダーするにも高額で他メーカーのものがまず流用でいないので購入時は座金のあるなしが非常に重要です。

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T.-P. Cooke Anastigmat Lens 5inch. f/4.5

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T.-P. Cooke Anastigmat Lens 5inch. f/4.5, No.88662

Thornton Pickardのカメラに提供されたと思われる個体。おそらくSeries IIと同等のものと思われる。5.75インチのものは頻繁に見るが、5インチのものは少し珍しい。

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本来は中判~大判用だが、5インチ以上は数もあるのでこの個体はM42アダプタをオーダーしてスモールフォーマット用に。127mm f/4.5なら望遠レンズとして使いやすい。

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すごく伸びるヘリコイドなので近接もばっちり。焦点距離が長く良像範囲に余裕があるので35mmフルフレームまでであればとても安定した描写を見せてくれます。

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Cooke Anastigmat Special Lens 3 1/2inch. f/3.1

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Cooke Anastigmat Special Lens 3 1/2inch. f/3.1, No.278533

おそらく35mm映画用のソフトフォーカスレンズ。普通のトリプレットだと思って購入したのですが届いたレンズを試してビックリ。

なんかとんでもなくソフト…。鏡胴の造りはしっかりしており、Cookeがそんなにおかしなものを出荷するとは思えないのでおそらく敢えてソフトにしたのだと思われる。古典レンズに詳しい方何名かに聞いてみましたが、おそらくソフトレンズだろうとの事。確かに、Cookeは初期からソフトフォーカスレンズを作っていますし映画用のそういったレンズはある時期どのメーカーも作っていました。

非常に珍しいですが、これもそういったレンズの1本のようです。もともとそういうレンズだと思えば、とても美しい写りをする素晴らしいレンズです。予想外の展開でしたが、むしろラッキーでした。柔らかい硝材らしく、劣化による曇りと細かいクリーニングマークがあるのでレンズコンディションが良い個体とも出会ってみたいものです。

癖は強いですが、ソフトな中にもディティールはあり美しいトーンを描いてくれます。うまくハマれば他のレンズでは真似できない絵になりますね。凄く好みのレンズです。

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